2008年07月05日

二つの鼓動

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7月2日(水)


「近藤智洋は俺の理想のミュージシャンなんだよ!」

ことある毎に俺はそう言い続けている。日常会話でもライブのMCでもしょっちゅう繰り返している。

聞かされるヤツラは『また言ってるよ、ジジイ。』みたいに笑っている。

俺の声のトーンは何を言っても嘘にしか聞こえないらしい。
何か話すと、たいがい「ワハハハ、でもウソなんでしょ?」と合いの手が入る。お前らそれって俺に対して失礼だとは思わないのか?やたら傷つくぜ。慰謝料として金品や肉体を要求するけどイイか?

しかし最近は近藤さんの話をすると『このオヤジ、どうやら本気で語ってるみたいだな』と判るらしくみんなは優しい顔で俺の熱い近藤演説を聞いてくれる。他の話の時ももっと真剣に聞きやがれ。


近藤智洋の2ndアルバム『二つの鼓動』が発表された(写真)。俺はゴール直前の宗兄弟のような形相でタワレコへ駆け込んだ。俺がいの一番でゲットしてやる。判るだろ?是が非でも手に入れなきゃならないアルバムがあるとすれば間違いなくそれはこの『二つの鼓動』なんだ。


既に熟聴していたけど、素敵なジャケットを見ながら改めて聞くこのアルバムは本当に素晴らしい。特別な想いが俺の胸にあふれかえる。


喜びと哀しみで作ったろうそくに小さな灯がともる。その灯は底知れぬ自分自身の心を照らす。
『伝えたくても決して言葉にならない何か』を探して心は毎晩悲鳴を上げる。ひたすら探す。そして漂う。このアルバムはそんな哀しみの心を照らすろうそくのようだ。


近藤さんはいつも穏やかで寡黙である。ニコニコして会話の聞き役に回るような人だ。俺みたいに口を開けば殺人をほのめかす男とは訳が違う。

しかしそんな近藤さんの全身からは常に狂気じみた闘志が立ち込めているのを俺は見逃さない。

音楽以外で語る言葉をもはや持ち合わせていないミュージシャンの覚悟がヒシヒシと伝わってくる。

ケタはずれの本数で全国を旅して回るのも、もう自分では止めることのできない激流の中に飛び込んでしまったからに他ならない。
頭の中で『こうすべきだ』とか『このようにしたいと望む』などといった概念はなく、ただ『見る前に飛べ!』という実行のみが存在する。俺が近藤さんの事を尊敬し理想だと言うのは、こうした所以なのである。



近藤さんの歌は『夜』の歌でもある。
月明りの下で波間に揺られながら航海に出る。闇の中を漂い、あらかじめ失われたセンチメンタリズムの残像を歌う。そして最終曲『ここから』で航海から戻ってきた。もうすぐ夜が明けるよとつぶやいている。その寂しげなつぶやきこそが俺が共有できる『声』であり『歌』なのだと思っている。

本当に大切な言葉は叫んだりしない。小さな声でつぶやくものなんだよ。


近藤さんの歌を聞く度にフト思い出す詩の一節があって、俺にとってそれは最高にセンチメンタルな『夜の歌』なのだが、『二人の航海』を初めて聞いた時なぜかこの詩を思い出した。蛇足かも知れないが記してみる。


『三本のマッチ一つ一つ擦る夜のなか
はじめのはきみの顔をいちどきに見るため
つぎのはきみの目をみるため
最後のは君のくちびるをみるため
残りのくらやみは今のすべてを思い出すため
きみを抱きしめながら』(ジャック・プレヴェール作『夜のパリ』)


奥深い孤独は何かを突き破った時、多くの人の胸に届く普遍となる。
近藤さんはそれを証明してみせることのできる稀有なミュージシャンである。
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2008年07月02日

人生はおとぎ話

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7月1日(火)


本日より夏のバーゲンがスタート。
販売員の中でもトップ・オブ・オジンの俺は初日からフラフラだぜ。

『失神するかもよ!なんでこんなに体がフラつくんだよ、コノヤロウ!』

考えていたらフト思い当たる節があり、6、7月の出勤表を数えてみた。

ライブや先日のジャケット撮影なども仕事と見なせば、全然休みがナイ。何の予定もない次の休日は7月19日である。さかのぼって計算すると、その日までなんと28日連続出勤となる事が判った。

「牛や馬か?」

茫然として俺はうめいた。しかしうめいてる場合ではない。トコトンロックするだけだ。そもそもへヴィーロックするために生まれてきたんだ。『労働者階級の英雄』になるんだよ。『ワーキング・プア階級』のヒーローにならなきゃナラナイのだよ(これはなれそう)。


7月9日は下北沢『lete』で久しぶりの独演会がある。心の底から楽しみにしている。目を覆いたくなるような残忍なショーにしたい。

レテは先着20名様要予約の店だが、俺の時は先着3名にしてくれるよう交渉中だ。いや1名でもいい。
3人を正座させて、たっぷり4時間やってやる。私語厳禁。どんな犯罪者でも必ず自白するよ。俺のライブへ命乞いしに来い。皆さん乞うご期待だぜ。


良いライブができればそれですべて良しなのだ。後のコトは知らん。人生はおとぎ話だったり、そうでなかったりの繰り返しだ。だが俺のライブは『おとぎ話』だ。いや『拷問』という噂もある。確かめに来ないか?

俺を選んでくれた人を俺は必ず楽しませてあげる。
すべての約束を俺は破るが、これだけは絶対に破らない。
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2008年07月01日

鎌倉『歐林堂』にて大浦さん、朝子さんの『あじさいッテなに色』ライブ無事終了。

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6月28日(土)


今日は鎌倉『歐林堂』にて、大浦みずき、南谷朝子ジョイントライブ『あじさいッテなに色?』が行われた。

鎌倉は今、あじさいが綺麗に咲いてる時期だ。そんな美しいシーズンにうってつけのビッグショーがこの『あじさいッテなに色?』なのである。見に来ない人はやぶさめの的にでもなるしかない。


それにしても本当に楽しいひと時だった。たくさんの方々のご来場心から感謝しています。今宵は俺にとって忘れえぬメモリーとなった。


一部は出ずっぱりでキンチョーした。
一曲目の『草原のわかれ』では俺が指揮者としてセンターでカラヤンな指揮をしたんだ。やたらノッタよ。白目、鼻水垂らしながらエビ反ったね。
この曲が何拍子とか俺には判らないんで闇雲にクネクネしてたんだ。みんな感じたかい、これがクラシックだ。もうロックなんか演ってられるかよ。これからは『指揮者』だ。『浪花のカラヤン』と呼ばれてみせる。小沢征爾をガキ扱いしてやるぜ。


今回は一曲『恋をしましょう』も歌わせてもらった。朝子さんがリクエストしてくれたんだ。嬉しかったな。しかし歌い出す寸前まで『呪いの唄』と差し替えるべきか悩んだね。俺の判断は正しかったのだろうか?


一部ラストの曲、『愛あればこそ』は本当に最高だった。

この歌は大浦さんが宝塚時代に演じた『ベルサイユのバラ』の中で実際に歌った名曲。まさしく本家本元、伝家の宝刀の一曲なのである。

最初朝子さんと俺とで「愛〜」、「愛〜ッ」とムード歌謡のように輪唱しながら雰囲気を作っていき、クスクス笑い出した客席を引っ張って引っ張って最後のサビで『本物』の大浦さんの歌がドーンと入ってくる。

その瞬間の客席の湧き方、大喝采は体が震えるほどの快感だった。

「思ってた通りになった〜!」

朝子さんも大喜びだった。


第二部はしばらく出番ナシなので一番後ろで演奏を見ていた。

大好きな曲『記憶のとびら』から始まった。

歐林堂のサロンは雰囲気もイイが音も最高だ。
スパン子さん、熊ちゃん、ユウスケ君の演奏も綺麗に交ざりあい、朝子さんの歌と調和していた。

更に好きな曲『お願いポートラム』を聞く。すごい気持ちの入った演奏だったと思う。
俺は部屋でこの曲を爪弾きながら歌っていると時折、涙があふれてくる。とてつもない名曲だよ。

『ブラッティマリー』で再び大浦さんが登場。一瞬にして場内の空気を変えてしまう存在感。目がくぎ付けになっちまう。マジですごいパフォーマンスだ。

続くジャック・ブレルの名曲『ファネット』を歌い演じきる大浦さん。

ブレルは俺も大好きなシャンソン歌手だ。彼の『アムステルダム』を初めて聞いた時の感動は忘れられない。俺もいつかこんなにも激しく『歌を演じてみたい』と思ったものだ。そして現在は激しく『コマネチ』しながら歌っている。いいかテメエら、これが真のシャンソンだ。

女性陣3人による美しい合唱『りんどうの花の思い出』。幻想的なメロディーと男3人による分厚いホーメイはいかがだったかな?猟奇そのものだったぜ。ミセスの皆様も度肝を抜かれてたご様子だ。気持ち良かったゾ。

本編ラストの『マドレーヌ』も楽しかった。こういうにぎやかなオペレッタは死ぬほど大好きさ。やり過ぎないように気をつけなきゃナラナイくらい楽しくてハメをはづしちまう。まさに極楽だ。

朝子さんの『Song for you』でバシッとしめて、ありがたくもアンコールを頂いた。アンソロジーの時にも歌ったお母さんの歌を予定外に演奏する。大浦さんのこの歌が久し振りに聞けて嬉しかったぜ。


夢のような一日だった。きっとこれから先もずっと思い出に残る一日だよ。朝子さん、呼んでくれてありがとう。感謝の気持ちは言葉にナラナイ。

マジで素敵な鎌倉デイ&ナイツだった。帰りの車中もイデホフと大いに語りアッと言う間の帰路であった。

みなさん、今日はホントにありがとう。またこんな素敵なライブが鎌倉でできたら嬉しいな。
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2008年06月27日

明治の人は偉かった!

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6月25日(水)


CDウォークマンが壊れた。グルグル回っているのに音が出ない。通勤や休憩時間に音楽がナイのはツライよ。CDは諦めてカセットウォークマンを引っ張り出して持って行く。しかし聞くカセットがないぜ。ピアノの上に雑然とあった数本のカセットを手に取って見る。

『音版、ビックリハウス』、『フィンガーファイブ・ベスト』、『YMO〜LIVE』、『アマリア・ロドリゲス・ベスト』だった。取りあえず全部持って行く。YMOのライブを聞いた。ササキセイコがくれたやつだ。YMOのライブは本当にノリノリで楽しいな。昼休みに聞きながら寝た。


職場に朝子さん来。

28日の鎌倉のライブで曲目が増えたので、その音源と譜面を持って来てくれたのだ。朝子さん、わざわざスミマセン。ありがとうございました。ライブ楽しみだなぁ!


そんなこんなでカセットはやはりイイなと思う。
CDもMDも全部廃止してカセットとアナログレコードの時代に戻らないかな。


パソコンで音楽聞くのとかってホントに便利なのか?ダウンロードってのもやり方が判らんし、トライしたこともナイ。

i-podも結局判らん。相当カンタンらしいが1曲も曲が入らない。

パソコンもまだ電話回線だし、アマゾンとかってのもよく聞くけど、仮面ライダーアマゾンじゃないもんな。ガンガンものが買えるんだろ?店に買いに行けよコノヤロウ。

家の中に自分が使いこなせないモノがたくさんありすぎてやたらイラつくぜ。
カセットとレコードとラジオだけで充分じゃないか。あれこれ便利ばかり追い求めるんじゃねえよ。


日本人には明治時代くらいの水準が一番、分相応なんじゃないか?だったら戻ろうぜ明治時代に!

すごい量の白髪のヒゲを生やそうぜ。フライングVみたいなヒゲだよ。
『元帥』なんてあだ名がついて、周りから「よっ元帥!」とか言われて気分イイもんだから調子に乗ってバンバン奢ったりして、かなり明治だろ?
国民の9割は農業しようか。食料自給率100%とキャンディーズのCD再発が俺の念願だよ(さっきCDいらねえって言ってたのに!)。
自衛隊も解体して屯田兵にしようか。人口も2千万人くらいがベターなんじゃない?取りあえず出てけよ、8千万人。
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2008年06月26日

過去っていくA DAY IN THE LIFE

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6月22日(日)


ジャケット撮影と大浦さん、朝子さんのリハのあと、西荻窪でエコエコサイクルズ山田と飲んだ。

山田は俺のマブダチだが一緒に飲むのは久しぶりだ。今宵は大人同士優雅にグラスを傾けたい。


俺達は非常にリラックスしていたが、駅前商店街の住民どもは恐怖で逃げまどっていた。俺達がこの辺りで飲むって情報が漏れたのかな?どの店もアタフタと店終いの準備を始めている。

「ダボハゼどもがっ、そうはさせんゾ!」

山田は行きつけの居酒屋の扉を蹴破って入って行った。

「ヘイ、らっしゃい!…ううっ、ア、アンタたち!」

大将は俺達を見るなり絶句して小便を漏らした。

「おいおい、食い物を扱う店でいきなり小便はナイだろう!」

俺はおびえる大将にディープキスしてやりながら常連客を一喝した。

「ただし俺達の前では大小便フリーだ!今夜はここを便所だと思ってジャンジャンやってくれ!」

俺達がのれんをくぐった店には活気が欲しいよ。それゆえの大小便フリーなんだ。遠慮することはない。


何はともあれ乾杯し、近況報告する。近況と言っても俺達が口にするのは他人の悪口か自慢話しかない。昔も今もそれは変わらない。

「俺は今後ライブの本数をガンガン増やして行くつもりだ。そのための猛特訓を今スタジオでやってるんだよ。」

山田は語る。ヤツはホンモノのロックンローラーだ。その有意義な練習法を是非聞いてみたい。

「まずドラムのリョウとスタジオに入ってすぐキャロルのCDを大音量でかけるんだよ。滝に打たれるようにキャロルを全身に浴びるんだ。」

『そんなの家で聞けよ。お前らバカだろ?』

思わず言いそうになったが、俺は山田の言葉を待った。

「アルバム1枚を通しで最低2回は聞くね。聞き終わったら2人でキャロルを完コピしていくんだ。そしてその過程は全部ビデオに撮っている。後でそれを見ながら勉強会を開くんだよ。『もっとカッコよく動け!』とか言い合ってさ。」

俺は激しいショックを受けた。なんなんだこの練習法は?こいつらは人生を捨ててるのか?

「山田よ、お前らのやってるコトはカルト教団の修行となんら変わらんぞ。ひたすら異様で気味が悪い。そのビデオ、他人がみたら相当ヤバイぞ、ドン引きだぞ!」

「お前みたいなボンクラには理解できねえんだよ!これはヒジョーに困難な『プロジェクトX』だよ。マジでロックしたけりゃこうするしか道はない。やらなきゃナラナイ事をやってるだけなんだよ。判ってくれよ!」

ヤツの言葉の意味が俺には1ミリも判らなかった。誰が見ても完全な統合失調症だ。悪いことは言わん、今から一緒に病院へ行こう!

「やかましい、この廃人がッ!」

山田は俺に殴りかかってきた。どっちが廃人だよ、と思いながらも俺達はクソまみれの店内をゴロゴロ取っ組み合って闘った。生きるか死ぬか、今夜もトコトンやろうぜ!

本当は俺達、決して狂っちゃいない。狂ってるのはいつだって世の中の方さ。俺達の青春はいつまでも清らかで瑞々しい。


その内またテーブルに戻る。俺と山田は狂人のように酒のお代わりを続けた。

ジョニーキャッシュのDVDの話(ヤツはジョニーキャッシュの大ファンである)、ジェリー・リー・ルイス、禿げ上がったニック・ケイブ、ホテル・ニューハンプシャー、色々と話が盛り上がった。

しかしあるアーティストの話題になった途端、我々の様相は一転した。

『最近、心をエグられた音楽は?』そんな議題に2人は目を合わせ、口を揃えてこう叫んだ。

『そんなのパフュームしかねえだろ!』

その瞬間、俺達の心の堤防は完全に決壊した。ものすごいドブ水が洪水となって激流した。残りの2時間半は激烈なパフューム討論会になった。話したい事は実際パフュームのコトだけなのだ。

俺は顔面蒼白になってガクガク震えながら「黙ってて悪かったが実は俺は『かしゆか』のファンだ」と山田に告白した。ヤツは判ってくれた。

「オバマが大統領になったら俺達の状況も変わるだろう。」

まったく意味の判らないコメントをヤツはしていた。

「俺達が彼女達にしてあげられる事があるはずだ、それを探そうぜ!」

山田は絶叫した。

「パフュームがブスだとか、そんな中傷を絶対に彼女らの耳に入れてはイケナイ。もしそうなったらそれは俺の責任だ!」

山田は叫び続けた。俺は嘔吐する代わりに鼻と耳の穴から焼酎を『かくし芸大会』みたいにピューピュー噴射した。

「俺達中年が芸能人に対してできることはストーカー行為だけだ。お前また妄想の世界に入ってるだろう!目を覚ませコノヤロウ!」

山田は穏やかな表情で携帯を見つめている。

「こうしている間にも、パフュームのメンバーから電話がかかってくるような気がしてな…。『山田さん、私たちホントはジーザス&メリーチェインみたいな音楽演りたいんです!プロデュースしてくれませんか?』そんな電話がかかってきそうな気がしてならないんだよ。」

俺は逆立ちしてケツの穴から焼酎を噴射した。

「マジで死んでくれよ!お前バレーボールの高橋の時も同じような妄想してただろ?『高橋は間違なくジョイディヴィジョンのファンだ!俺と同じスピリットだ!』とか言ってたろ?」

「いや高橋はニック・ケイブのファンだったらしいよ。」

「ドリカムだよ!高橋が好きなのはドリカムとaikoだよ!インタビューで本人がそう言ってたよ!」

「サイキックTVが好きだって『月刊バレーボール』に書いてなかったか?」

「絶対書いてねえよ!『月刊バレーボール』紙面で『サイキック』って言葉すら出てくる訳ねえだろう!」

「そうかあ?『DOLL』には1ページ毎に『サイキック』だの『チェーンソー』だの言葉が出てたけどなぁ…。」


大人同士のミッドナイト・スナックは果てしなく続いた。泥のように酔い痴れたが、俺はヤツといると幸せだ。

ホントは俺達の胸の内、ロックンロールハートの話を随分してたんだが、そんなのここに書く必要はナイ。知りたきゃ俺達のギグに来てくれよ。骨の髄まで筋金入りのロックンローラーのショーを見に来ておくれ。腹を括ってヤバイ方向に行くよ。ワイルドサイドを這いずり回るんだぜ。


最近は俺も意味もなく携帯をチェックするクセがついてしまった。

『かしゆか』から俺宛のメールが届いてるんじゃないか?いてもたってもいられない気持ちなんだ。


なあみんな、俺がみんなに何かしてあげられるコトってあるかい?
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2008年06月23日

本日のA DAY IN THE LIFE(前編)

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6月21日(土)


都内某所にてダイナミックオーシャンズのジャケット撮影。カメラマンはヒックスビルの中森さんにお願いした。中森さんは元々プロのカメラマンだったのだよ。みんな知ってたかい?超凄腕のパンチラ盗撮カメラマンなんだ。

ジャケットデザインには数パターンの候補があり、今日ロケしたものがそのまま使われるかどうかまだ未定である。
とはいえ大変面白い、楽しい写真がいっぱい撮れた。ガールズもみんな楽しそうにしていたので俺は嬉しかった。

中森さん、ありがとうございます!小西さん、市川君、お忙しい所ありがとうございました!

撮影と言うよりも卑劣な蛮行と言った方が正しいこの日のフォトセッション、後日ともみダイナミックがHPにレポートをアップしてくれる予定だ。そちらの方も乞うご期待だぜ。


撮影が終わって中野坂上のスタジオへ行く。大浦みずきさん&南谷朝子さんのライブのリハ。

大浦さん、朝子さん、ギターの鈴木ユウスケ君、鍵盤のスパン子さん、ベースの熊ちゃんという大好きなへヴィーメタル仲間達と過ごす時間は格別だ。楽しかった『アンソロジー』を思い出し胸がジーンとする。

熊ちゃんとスパン子さんの愛息、ほうすけ君がベビーカートでスタジオ内をビュンビュン走り回っている。そんなのどかな光景の中我々の練習は続けられた。

外の世界は悲しみでいっぱいだが、この屋根の下はやさしさと幸せで溢れ返っている。本当にありがたい。ここにいさせてくれてありがとう。

午前中と午後は幸せにまみれて過ごした。だったら夜もパーフェクトに過ごしたい。そう思うのが人情ってモンだ。

しかしそんなパーフェクトナイツを共有できる友が俺にいるのか?

俺は西荻窪の駅で佇んでいた。そして心の友を待っていた。その男の名は見たこともない極悪なロックンローラー、エコエコサイクルズ山田であった。


こいつと飲む時は確実に誰かが死ぬか精神病院送りになる。
俺達はホンモノのタフガイなんだ。ハンパな飲み方はできないんだ。この世のゴミどもはただちに処分してくれるぞ。それが俺達の飲み方なんだ。

とにかくここからは長くなりそうなので次号へと続く。
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2008年06月20日

鬱々とする

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6月20日(金)


歯痛のため顔が腫れ上がってしまった。明日はジャケットの撮影なのに、やはり俺はツイてないな…。


散髪。初めての人に切ってもらう。すごいべっぴんさんだった。嬉しい。即求婚。

「お客さん、今日はどんな髪型になさいますか?」

何だと?明らかに俺に気のある素振りだな。

「俺と結婚するか、それともちょんまげにするか、どちらかを選びやがれ!」

彼女はちょんまげを選んだ。打ち首になった盗賊みたいな髪型だ。こんなヘアーでジャケット撮影だなんて、本当にツイてないな。


あまりに歯が痛いのでもう一度歯医者へ。今日は院長先生に看てもらう。
先生は俺の顔を見て神妙な面持ちだった。そりゃそうだろう、こんなに腫れてんだもの。医療ミスなら問答無用で裁判だ。テメエはすべてを失うだろう。この医院は俺のものだ。だろ?


明日は朝子さんのライブのリハもある。やたらテンパるぜ。

6月28日(土) 大浦みずき&南谷朝子PRESENT

『あじさいッテなに色!』

鎌倉 歐林堂ギャラリーサロン

17:30 開場 17:50 開演

\5000(ワイン、紅茶、お菓子付き)

tel 0467-23-8838

鎌倉市雪ノ下2-12-18

http://odekake.jalan.net/spt_guide000000168962.html

問合せ:キャピタルヴィレッジ

http://www.capital-village.co.jp/concert/ooura.html


良いシチュエーションでのグレイトなショーだよ。へヴィーロッカーが参戦してもイイのかな?
お時間ございましたら是非いらしておくれ。

あと7月のソロライブも言っとこうかな。

7/9(水)下北沢『lete』〜オゲレツ独演会〜

7/14(月)が一昨日のブログに書いた逗子海岸での『LIVE BounD!』

7/24(木)高円寺『楽や』

久しぶりの『楽や』で盟友、縄じゅんこと異常者・縄手純二との猟奇ジョイントライブ。
以上です。また詳細は追って記すよ。


バレーボール始まりました。カザフスタンに快勝。でも第3セットもたついてたね。木村よ、バックアタック早くなったね。素晴らしいよ。結婚しよう。


求婚してる場合ではない。明日は早起きせねば…。明日は雨らしいね。鬱々とする。
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激痛とずうとるびとオカープーと。

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6月19日(木)


4日くらい前から治療中の奥歯が痛かったのだが、病院に行く暇がなかったので我慢していた。

しかしながら今日になって痛みが爆発。鎮痛剤飲みまくって仕事するも我慢の限界。早退して病院へ。

今回は通院をサボって間隔が空いてた訳ではナイので担当医になぜこんな事になったのか尋ねると、先生は逆ギレして大反論。

「病院は無菌室じゃナイんです!口の中は色んな菌がウジャウジャしてますからね、どっから菌が入ったかなんてワタシには判りませんよ!」

別にセンセーの医療ミスだなんて思っちゃいないよ。それなのにテメエは汗だくの自己弁護かよ?

「なんか化膿しちゃったみたいだね、しょうがないねえ…。」

ぐらいでイイんだよ。歯なんて腫れたり痛くなったりするんだから、しょうがないよ。それくらい判っているよ。それなのに打たれ弱い心ムキ出しで自己弁護なんてミットモナイ。テメエそれでも男か?

イッキにこの人のことがイヤになった。今度『呪いの唄』を聞きに来い。


それにしてもイタイ。膿を取ったらすぐに痛みは引くよと言ってたがソートー痛えゾ。


国立『RARE』に寄る。ずうとるびの『初恋の絵日記』買う(写真)。

ずうとるびとは『笑点』の座布団運びで有名な山田隆夫氏が在籍していたアイドルグループ。俺達の世代では説明不要なビッググループだよ。もちろん俺も大好きだった。

この『初恋の絵日記』はちょっと切ないメロディーでかなり好きだった。
しかし今回35年ぶりに聴いてみたが、記憶の中の名曲とはチョット印象が違ってた。

アタマから入る山田隆夫のモロ70年代な語りもかなり恥ずかしいし、メロディーも俺がおぼろげに覚えてたメロディーの方がずっと良かった。
とは言えグレイトな曲であるコトに変わりないよ。ジーンときたぜ。

B面『君をひとりじめ』はキャンディーズのメインソングライター穂口雄右氏の作品。T・REXの『イージーアクション』風の「HEY!HEY!HEY!」なんて掛け声がこれでもかと入る。

『みかん色の恋』なんてヒット曲も聞きたくなった。ずうとるびの歌はテレビで見てただけなのであまり覚えてナイのだけど良い曲が多かった気がする。是非シングル盤を探してみよう。


今夜は愛しの『オカープー』のライブを見に行くつもりだったが、トンデモナイ歯痛のため断念した。とても悲しい。

オカープーを清聴するハズだった俺の耳は何の因果かしらんがずうとるびを聞きまくった訳だ。

世の常ならぬ矛盾には慣れっこの俺も、今宵ばかりは哀しみの底なし沼に沈むしかない。もはや彼らに合わせる顔がナイぜ。また近々ライブに伺いますネ。
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2008年06月19日

打ち合わせに行く。

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6月18日(水)


父の日商戦も終り、夏のバーゲンまでは閑散期となる。
こんなヒマな時期でも売上は取らねばならず、販売員の苦しい時である。正直必死である。やるしかない。それにしても他人様に喜んで頂くのはムツカシイな。いまだにワカラナイ。でもやるしかないのだ。


夜ヴァーゴミュージックにてイベント用のビデオコメント撮影とアルバムの打ち合わせ。

7月14日に逗子海岸の『OTODAMA』という期間限定のライブ会場でひと夏じゅう熱いイベントが催される。その中の一日に俺が出演するのである。

若者文化完全否定、夏フェス絶対拒否の立場だったが誘われればホイホイ出る。もちろん皆はそんな俺を全否定だよな?

本当はダイナミックで出る予定だったんだがウクレレ・デイが平日に変更になったため都合が合わなくなった。仕方なく単身赴任。みんなで海に行きたかった。水着姿を視姦したかった。

イベントの詳細はこちら。

http://www.boundee.jp/otodama/

見れば判るが、癒し系のアーティストに囲まれて完全に孤立している。今初めてHP見てブッ飛んだ。

今夜のコメント撮影はLIVE BounD!の特設ページやJ-COM湘南、JCN鎌倉のふたつのケーブルテレビ局でオンエアされる予定とのこと。こんな時はやはりガールズいないとダメだね。オヤジ一人だとまるで華がナイ。

趣旨がよく判ってなかったのでチンコ丸出し映像だが放送に耐えうるのか?全部映せよ。


その後小西さん、吉越君と打ち合わせ。マスタリングが終わった音源について微調整のミーティング。

21日はジャケット撮影。早く出したい。宿便ではないよ。CDをだよ。
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2008年06月16日

イデホフ宅に皆で集まりカレーを食べる

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6月15日(日)


イデホフとスパン子さんが我が家に車で迎えに来てくれた。俺はカレーの鍋を持って生田のイデイ家に行く。

今日はスパン子さんの音源の録音をしてから、その後カレーを食べようという目論見なのだ。


スパン子ミュージック、今日演ってたのは素晴らしい曲だったね。先日のライブでも歌ってた、とても印象に残る曲だよ。そして歌がまた素晴らしいのだ。本当に驚くべき才能だと思う。

ご子息、ほうすけ君を抱っこしながらの録音。ママのそばでなければすぐに泣いてしまうのだ。

赤ちゃんを見ると大阪にいる甥っ子の裕生を思う。元気にしてるだろうか。早く会いたいな。


徐々に人が集まってきた。

下村さん、あやちゃん、禅ちゃん、オオニシユウスケ君、ともみダイナミック。

イデホフのホウレン草のカレーは自家製のチーズを加えて絶品の仕上がりに。
俺はひたすらコックに専念し、皆にチャパティーに具を挟んでロールしたのをふるまう。美味しいと言って貰えてよかった。

映画の撮影だった朝子さんが来る。ホント大変でしたね、お疲れ様です。

みんなでカードゲームをして盛り上がる。相手の裏をかいてだまし討ちにするのがルームという卑劣極まりないゲームである。俺はナチュラルに楽しめる。どこまでも残酷で卑劣な人間でありたい。


久しぶりに生田に遊びに行き楽しかった。イデホフありがとう!
みんなと一緒にワイワイ言いながらメシを食うのは素敵なコトだね。感謝感激だよ。

それでは皆さん、今日はありがとう。また近々会おうじゃないか。アデュー。
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2008年06月12日

『あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ』ライブ無事終了!

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6月11日(水)


国立『地球屋』にてライブ。
初めてやる場所だが、何を遠慮する事があるものか。徹底的に蹂躙し尽くした。俺の後には、もはやペンペン草ひとつ生えちゃいない。ケタ違いのタフネスロックだ。ハードに生きなきゃ意味がナイ。

では曲順。


01、鼻毛無情
02、仁義なき痴漢電車
03、学校教育
04、お好み焼き大好き!
05、整形美人
06、呪いの唄
07、俺はプレイボーイだ

EN
08、対人恐怖症ブルース

だったかな?行き当たりばったりで曲を選んでたのであまり覚えていない。

所々で手拍子などを頂き嬉しかったな。散々『うるせえ!』って言ったのに鳴り止まなかった。ありがとう。うるせえけど嬉しかったぜ。

「女どもが!わき汗見せろ。わき毛剃り残し見せろ!」

初めて出るライブハウスで言うべき言葉では無いが、こればかりは一歩も引かないよ。執拗に食い下がったね。絶対に見せろ。

後ろの方の美女がノリノリでノースリーブからワキを全開に見せてくれた。
うーん、お前バカだろ?本当にやんなくてもイイんだよ。でもマジで嬉しかったな。そんなお前が好きなんだよ。俺と結婚、もしくは重婚してくれ。ホンモノのDVを味わってみないか?

『呪いの唄』では百恵ちゃんに敬意を表して『ひと夏の経験』をインサートした。百恵ちゃん、見に来てくれてありがとう。今日の『呪い』は山羊さんネタだった。呪われたかい?


とにかく今日は遠い所たくさん見に来てくれてありがとう。やたら嬉しかったぜ。ライブもソリッドロックで最高だった。

最後もみんなと一緒に飲めて幸せなひと時だったな。生でゲロを吐いてる姿をみんなに見て欲しかったんだが、それはまた今度な。ゴメン!


という訳でみんなへの感謝を深く思いながら俺は眠りに墜ちていった。眠ったというより失神したと言った方が正しい。
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2008年06月10日

明日11日は国立『地球屋』にてライブ!

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6月10日(火)


明日6月11日(水)は国立『地球屋』にてライブをやるぜ。
地元国立でのライブは実に嬉しいな。東京屈指の文教地区にブチ落とすオゲレツ爆弾で火の海にしてやる。国立音大、一橋大など有名校を根こそぎ廃校に追い込むぞ。学生どもよ、俺から学べ。イヤなら中退して働け。


開場 19:00 開演 20:00(俺の出番は2番目だぜ。)

チャージ\1000

『地球屋』042-572-5851

国立市東1-16-13-B1


美味しいお酒とフードが最高の『グリル&バー』が『地球屋』なんだよ。明日は皆で楽しく飲もうぜ。俺は待ってるぜ、見に来い、百恵ちゃん!
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2008年06月09日

至福のひととき〜『ジョニー・キャッシュ・TVショー』

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6月7日(土)


鬱々と気持ちが滅入る。たまには買い物でもして帰ろう。

数ヶ月前に発売され、ヒジョーに欲しくてたまらなかったDVDを思い切って購入する。

そのDVDとは『ジョニー・キャッシュTVショー』である(写真)。
ムフフ、遂に手に入れたぜ。今俺は最高にホットな気分だ。

故ジョニー・キャッシュは言わずと知れたアメリカ・カントリーミュージック界の伝説のアーティストである。もはやカントリー、フォーク、ロックンロールといったジャンルの垣根を越え『アメリカン・ミュージック』を体現した大物のひとりである。

そのジョニーキャッシュをメインパーソナリティーとして60年代末に放送された音楽番組『ジョニー・キャッシュ・ショー』の中から選りすぐりのベストパフォーマンスを集めたDVDが今作なのである。
まさに『ベスト・オブ・ジョニー・キャッシュ・ショー』と呼ぶに相応しいドリームアイテムだ。貴重映像満載でリアル脱糞間違ナシだよ。

60年代末のアメリカ社会の混沌とした空気と、古き良きノスタルジックなアメリカの香りが入り交じった実に趣深い番組である。

とにかく見ていて目まいがするほどの豪華なゲスト陣。思わず合掌してナンマイダブとうめきたくなる。それほどありがたいメンツばかりだ。

ビル・モンローやマール・ハガード、ジョージ・ジョーンズ、ロレッタ・リンといったカントリー界の超大物達のパフォーマンスも初めて見れて大感激。

バイク事故以来ほぼ隠遁状態だったボブ・ディランを迎えて『北国の少女』をデュエット。
ディランのカントリーアルバム『ナッシュビル・スカイライン』で共演した二人のビューティフルな再演である。

そして圧巻はルイ・アームストロングとのセッション。当のジョニーがかすむほどのサッチモの見事なエンターティナーぶりには舌を巻くばかり。

この時代の先鋭達も数多く出演している。キャッシュのアンテナの感度の凄さにはビビッてしまう。

当時のシンガーソングライターブームの最先端を行くジェームス・テイラー(『スウィート・ベイビー・ジェームス』)、ニール・ヤング(『ダメージ・ダン』)、そしてジョニ・ミッチェルはザ・バンドの録音でも有名な『ロング・ブラック・ベール』をキャッシュとデュエット。またデビュー直後のリンダ・ロンシュタットもメッチャクチャ可愛いかった。

「今すぐ俺と付き合え、ロンシュタット!」

俺は画面に絶叫する。ちなみにこのリンダの映像は40年前である。今何歳なんだよ。

素晴らしい演奏のデレク&ザ・ドミノスだったが続いてのセッションで登場したカール・パーキンス(『マッチボックス』)のパワーに一撃で吹っ飛ばされていた。それでもクラプトンはスゴイ嬉しそうだった。そりゃそうだろう、なにせカール・パーキンスとジョニー・キャッシュに挟まれてギターを弾いてるんだもの。幸せに決まってる。

その他、レイ・チャールズ、スティービー・ワンダー、ロイ・オービソンらのヤバいパフォーマンスも最高だったが、俺がこのDVDで最もブッ飛んだのは愛するロカビリーキラー、ジェリー・リー・ルイスの激烈ウルトラパフォーマンスだった。

もうひっくり返って爆笑した。そして感動の涙をポロポロ流した。
まさに俺の直系の親分と呼ぶに相応しい渾身のロック魂だ。あまりに凄すぎて皆が笑っている。ものすごい熱気だ。やり過ぎのサービスだ。判るだろ、これを『ロックンロール』と言うんだよ。これを『至芸』というんだよ。このジェリー・リーを見て何も感じないヤツがいたら間違なく病気だと思う。性病だと思う。
みんなにも是非見てもらいたいなあ!


レコードでしか知らなかった御大ジョニー・キャッシュのパフォーマンスもたっぷり堪能できた。
非の打ち所のない素晴らしい芸。憧憬の念で頭がボーッとしてしまう。

キャッシュは反骨の人で、いわゆる『弱者の味方』みたいなイメージがある。事実『黒い服の男』などは、キャッシュ自らの思想の表明とも取れるぶっとい反戦歌である。

俺は人間の心を失くしてしまったゴミ野郎である。だからその手のタイプのアーティストは偽善のカタマリなんじゃナイ?とつい疑ってしまう。

しかし俺はジョニーの反戦歌を聞いて思わず胸がジーンときた。なぜだろう?何を感激してるんだろう?そもそも反戦歌なんてキライなハズだろう?

しかし俺は涙した。聞けばイッパツでわかる。かんたんに判る。

ジョニー・キャシュの歌には嘘偽りがなく、本当に心からそう思っている事だけを心を込めて歌っている。
若者達の死を悼む言葉も、弱者に向けられた視点も、ギャグっぽい歌を楽しそうに歌ってる姿も、すべてに虚飾がない。

言ってるコトが全部真実というのはスゴイことだ。生半可な根性で出来るモノではない。
俺みたいに『言ってるコトが全部ウソ』っていうのはホントに卑劣でタチが悪い。いつまでも許せないのかい?


武骨ながら生粋のエンターティナーだったジョニー・キャッシュ。そしてベトナム戦争にもがくアメリカを鏡のように映し出した音楽の魔法。
この『ジョニー・キャッシュTVショー』は音楽で心と心を繋ごうとした時代の愚直でポジティブなメッセージを今に再び提示してみせる。

信じるに値するかどうかは見た人がそれぞれに決める事だが、ジェリー・リー・ルイスのムチャクチャな暴れっぷりを見た後では、もうコレ以外に信じられるモノは俺には何ひとつ残ってナイ。

この『ジョニー・キャッシュTVショー』は俺にとって至福のひとときを与えてくれた。
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2008年06月08日

平成の事件簿〜トイレット冤罪

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6月5日(木)


社員食堂と店員用トイレについての職場アンケートが回ってきた。

『あなたは従業員用トイレの清掃が行き届いてると思いますか?』

そんな質問に、(1、はい、2、どちらとも言えない、3、不潔に感じる、4、ここではしたくない)みたいなかんじで記入していくのである。

俺は驚いてしまった。そもそもトイレを汚すのは使ってる俺達だろ?なんで掃除してくれてるオバチャン達への当てつけみたいなアンケートをやるんだよ。

「下劣な会社だな。何様のつもりだよ。俺の反逆の回答でもくらえ!」

俺は鼻息も荒くアンケートに熱い想いを書き込んだ。

『舐めれるほどキレイな便器だ。実際よくナメています。』
『ここのトイレで休憩時間にオナニーばかりしています。』等、真実の憤りを赤裸々に書き綴った。マジで頭に来るアンケートだぜ!

そんな中、俺はある悲しい過去の出来事を思い出していたのであった。それは俺の心に癒しがたい傷を負わせた悲しい事件であった。


その昔、社員用トイレでわざと便器の外にウンコをしてそのまま放置するというイタズラが連続して起こったコトがあった。

会社じゅうが大騒ぎになった。大事件である。俺も怒りで体が震えた。ありえない愚行である。許しがたい蛮行である。

「ブッ殺してやる!いったい誰が犯人なんだよ?」

俺は叫んだ。お客様が使用できない社員専用トイレでの凶行である。間違なく犯人は従業員の中のひとりなのだ。


真っ先に俺が疑われた。
朝礼などでも名指しで『角森君、君は恥ずかしくないのか?』とマネージャーから詰め寄られたりした。

やがて社員全員があれは俺のウンコだと信じるようになった。

『そんなコトをする人は角森サンしかいないよね…。』

みんながヒソヒソと話しあった。とんでもない袋小路に迷い込んだと俺は思った。

「信じてくれ!一連のウンコは絶対に俺のウンコではない!」

必死に弁解した。あんなに何回も「ウンコ、ウンコ」と叫んだのは後にも先にもあの時期だけだ。
それでも無実を証明するコトはできなかった。だって誰のウンコかなんて判る訳ナイよな!

「ちょっとトイレに行って来ます…。」

俺がそう言うと周囲の空気が凍りついた。シーンと静まり返り、皆が俺の行動にクギづけになった。俺がトイレに行こうとすると後をつけてくる者が日ごとに増えていった。

『冤罪』がこんなオソロシイものだとは想像もできなかった。ホンモノの不条理に身悶えし続けた。なんで俺がこんな目に合わなきゃイケナイんだよ?

結局犯人は最後まで判らなかった。クソもらしは断じて俺ではない。誰かが俺に罪をなすりつけて陰で嘲笑っているのである。傷ついたハートはウンコをなすりつけられたも同然だった。


そんなツライ過去を思い出し、つい頭に血が登っちまった。
掃除のオバチャンをナメるようなアンケートをする野郎どもには、この俺がたっぷり便器をナメさせてやる。覚悟を決めな。わかったかい?
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2008年06月05日

『青い部屋』ライブ無事終了!

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6月4日(水)


今日は渋谷『青い部屋』にてライブ。


リハが終わってあと2時間以上ある。どうにもこうにも間が持たない。
渋谷のタワレコに行くがあまり見る気がしない。集中力ゼロである。仕方がナイのでトイレに座っていたらいつの間にかケツ丸出しのまま眠り込んでしまった。マジ睡眠。いくらなんでもコレはヒドスギルヨ。こんなのロッカーじゃねえよ。これじゃただの廃人だよ。


絶句してしまったのだがライブはそういう訳にはイカナイぜ。
今宵も狂牛のようにステージで暴れ回るんだ。反逆のロックののろしを上げるんだ。暴動だよ。殺戮だよ。卑劣さだけが際立つ血だるまのギグを演らなきゃイケナイんだよ。そして俺はそれを実行した。

では今日のセットメニューを記す。


01、お好み焼き大好き!
02、ツベルクリン無反応
03、学校教育
04、仁義なき痴漢電車
05、お前の喪主になる
06、対人恐怖症ブルース
07、呪いの唄
08、ルームメイト
09、俺はプレイボーイだ

でした。MCはほとんどお客さんへの罵詈雑言ばかりになっちゃった。
初めて見てくれる方々が多かったので暖かいコミュニケーションを取りたかったんだ。

「男児への性的イタズラで刑務所にブチ込まれ、3日前に出てきたばかりみたいな凶悪な顔をしてるね。」

「ろくに学校も出ていない無能ばかりが集まったデタラメな客ばかり。」

皆に手を差しのべてレッツ・ハートウォーミング・コミュニケイション!

場内は凄まじい俺への憎しみであふれ返り、ものすごい険悪なものとなった。

そうだ。それでイイんだ。もっとギスギスしよう。揉め事ばかりでテンヤワンヤしよう。人生とは1秒たりともくつろぐコトのできない闘争の連続であってほしい。みんなもそうなんだろう?


オーディエンスとの質疑応答も活発で本当に内容の濃いシンポジウムだった。
『音楽ライブ』なんてチンケな枠を完全に飛び越えた意義深いフォーラムだ。すなわちそれが俺のライブなんだよね。


「あんた、バカじゃないの?」
「痴漢ってアンタ、その歌、全部自分のコトだろ?」
「最近は男にも水子の霊が憑くのかい?」

曲が終わる度に狂った質問を執拗に浴びせかけてくるならず者がいた。戸川昌子さんである。

あの人ずっと奥のサロンで飲んでたくせに俺が始まるとフロアに出てきてずっと突っ込みまくっているんだよ。
おそらく俺の体か金が目当てなんだろうけど、やたらガンガン話しかけてくるんだ。
でもお陰でギグが更に楽しくなった。弾みがついたんだ。戸川さんありがとう。もっと突っ込んでくれてイイんだぜ。


何はともあれ楽しいひと時だった。対バンの方々も皆さんベテランの深みがあり素晴らしいライブだった。特に『SPRRAY』のボーカルのBILLYさんは凄いロックンローラーだった。『本物の男』を久しぶりに見れて俺は感激したぜ。バンドも最高だったな。

そしてラストに出たあまりにキュートな踊り子はありゃいったい誰だい?素晴らしいショーだったね。ひとめボレしたよ。今でもドキドキしているんだ。さあ悪いが金を貸してくれ。


何はともあれ楽しい一日だった。いらしてくれた皆さんありがとう。『青い部屋』のスタッフの皆さん「すごい楽しかったです!」と吠えてくれてありがとう。また9月にLouちゃんのイベントでお世話になるんだぜ。イヤかい?


さあ次は来週6月11日(水)に国立『地球屋』での汚濁ライブだ。文教地区のど真ん中で信じられないコトが起きるんだゾ。更にテンション上げていくぞ。是非楽しみにしていて欲しい。


最後に付け加えとくが今日の『徹子の部屋』のゲストはスーちゃんだった。これを見逃すなんてブザマな真似は俺にはできなかった。みんな判ってくれるね?
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2008年06月04日

6/4(水)は『青い部屋』にてスタミナ・ギョーザ男がスナッフ・ライブ敢行!

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6月3日(火)


ギョーザとひじきを作って食べた。どちらも美味なり。

実は手作りギョーザは初めてなのである。果たして美味しくできるのだろうか?

そもそも風邪引いて咳もヒドイのに何をチマチマ作ってんだろ?そう自問しながら一個一個丹念にギョーザを包む。しかしあっさりした味で非常によかった。ひじきもグーであった。

明日(正確には今日6月4日)は渋谷『青い部屋』でライブがある。皆さんこぞってご来場お待ちしているぜ。俺の出番は8時半頃だ。今宵も衆人の度肝を抜いてやるぜ。
誰ひとり俺は許さん。全員性奴隷だ。そこのトコは判ってやれ。


それでは後ほど『青い部屋』でお会いしましょう!
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2008年06月03日

6月のソロライブ告知!

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6月2日(月)


ついに6月になった。今年も早半年が経ってしまったのだ。月初恒例のボヤキ節である。しかし実感がこもっているのだ。屁のニオイが部屋じゅうにこもっているのだ。ホントに時間が経つのはアッと言う間だなぁ。


さて今月のタン壺コンサートの告知をさせてもらうよ。鬼気迫るオゲレツで見る者の頭を叩き割るつもりだ。是非いらして頂きたいナ。


6月4日(水) 渋谷『青い部屋』

開場 19:00 開演 19:30

前売り \2000 当日 \2300

俺の出番は20:25からの予定。
『青い部屋』はニーノトリンカで出演させてもらって以来実に久しぶりだぜ。やたらワクワクするぜ。かなりムシャクシャするぜ。当日放火で『青い部屋』が丸焼けになったら皆は俺を疑うのかい?よせよ、取りあえず静かにハードロックさせろよ。懐かしい場所でライブできるコトに興奮しきっているんだ。楽しくやろう。レッツゴー丸焼け!


6月11日(水) 国立『地球屋』

開場 19:00 開演 20:00(俺の出番は2番目)
チャージ\1000

国立市東1-16-13-B1 042-572-5851

http://chikyuya.web.infoseek.co.jp

俺の地元、国立での徒歩圏内極悪ロックショー。
『地球屋』には今回初めてお世話になるんだ。心から楽しみにしているんだよ。

昨年近藤さんのライブを見に行った際お店のママさんが誘って下さったのだが今回やっと出演が叶った。嬉しいな。
地球屋のトイレが詰まるくらい大グソをヒリ上げてやるつもりだ。ライブの内容もこれに準ずる。
見境なく、情け容赦なくブチかましてくれるゾ。
相当タフな夜になりそうだ。みんな是非いらしてくれ。俺は待ってるぜ。ヨロシクね!
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2008年06月01日

『白い風よ』聞いて風邪引きました。

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5月31日(土)


一日働いてまた今日も休み。そしてまた雨。またしてもグダグダ。

バカみたいによく寝た。なんも考えずひたすらグースカ眠った。

午後、歯医者。ひと月サボってしまった。担当医が不在で院長先生に診て頂くがあまりイジラナイ。診察料380円だって。なんもしてないも同然だろ。
患者の管轄権みたいなのがあって先生同士気を使い合うものなのだろうか。ちゃんと通わなきゃダメね、やっぱり。

帰宅後DVDでペドロ・アルモドバルの『トーク・トゥ・ハー』を見る。
どん詰まりの孤独映画。でも面白かった。

自転車で府中に散歩へ。
『ポポロ』でドーナツ盤漁り。

桜田淳子の『白い風よ』をゲット(写真)。

ジュンコ・オブ・サクラダのセーラー服姿に抵抗できるオーバー40歳はこの世にはイナイ。マジで可愛いと言わない訳にはイカナイ。ちょっと剛毛だけど。

オブ・サクラダはもう一枚『花占い』もゲットしたぜ。これはオブ・サクラダと合同結婚出来なかった俺へのレクイエムだ。次のライブで歌うぞ。いいよな?

夜、銭湯へ。湯がぬるくて温まらなかった。

今日も寒くて、どうもまた風邪を引いたみたいなのだ。熱っぽい。関節がイタイ。クソが漏れそう。
実に困ってしまう。


死ぬほど寝たが、まだ眠れそうだ。タカヒロ・オブ・ツノモリは明日も仕事なのだ。早く眠らねばナルマイよ。
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2008年05月31日

『フミオさんへ』

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5月29日(木)


昨夜は疲労困憊した。ライブであれだけ汗だくになりながら風呂にも入らず眠り込んでしまった。


翌朝は雨。仕事は休みなので何もせず一日中ゆっくりしていようと思った。

6時頃に朝食。お腹いっぱいになりコーヒーを飲んでまた眠る。

11時頃起床。またバラバラ殺人があったみたいだ。テレビを凝視する。

起きるどころか座る気力すらない。ずっと横になったままレコードを聞いている。

グラム・パーソンズ『GP』、バーズ『ロデオの恋人』、ディラン『アナザーサイド・オブ・ボブ・ディラン』、『ハードレイン』。

くり返しくり返し、何度聞いたかワカラナイくらい聞きまくったレコードである。でもまだ楽しい。

雨は止む気配も無い。
俺は布団の中でじっとしたまま動かない。

「どっこいしょ…。」

ため息をつきながらCDを一枚セットする。スタートボタンを押して再び布団の中へ。

『ふちがみとふなと』の『フミオさんへ』という曲が流れてきた。彼らのレパートリーの中でも最も好きな曲のひとつである。


窓の外の雨は一向に止む気配はない。
そして俺は朝からずっとこの曲が頭の中に流れていたのだ。

哀切さが極まったような歌声。耳を傾けるたび、何かが俺の胸を打つ。心の中に小さなさざ波が立つ。


この世の中には絶対に手に入らないものがある。また、決してかなうことのない願い事もある。四の五の言わずに慣れなきゃいけない。



アルバムを聞き終え、まぶたをひらく。日没が近づいてきたようで部屋の中がスーッと薄暗くなっていた。
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2008年05月29日

7thフロアにてダイナミックオーシャンズの非人道ライブ無事終了!

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5月28日(木)


仕事終りにでダッシュで7thフロアへ。今夜はダイナミックオーシャンズのライブである。

微熱がありちょっとフラついてたが、舞台に上がれば大丈夫だろう。俺の種馬のようなパワーで今宵もスカッとレイプロックだ。テメエらの脳天を叩き割ってやるぜ。

出番直前に舞ダイナミックが「テルミン忘れた!」と激怒の叫びを上げていた。
なんだよ、そんなコトかよ。
テメエはただ立ってるだけで放送禁止なんだ。テルミンなんか無くても平気だよ。どれほど自分がヤバくて危険な存在かちゃんと自覚しな。


あまりに素晴らしい共演者の野郎どもの演奏が終り、次は俺達の出番だ。
しかし出る寸前になっても楽屋では「メンドクサイ」だの「ヤル気がまったくしない」だの「早く帰りたい」だのグズグズ言ってやがる。

「単なるビタミン剤だよ。疲れが取れるよ。」

とか言いながらヤツラの腕に注射を打ちまりたい。シャブ漬けにすれば少しは俺の言う事を聞くかも知れない。


とは言え今日もタフなステージだった。皆さんも楽しんでくれたかい?
これが『ハード・コア』なんだ。これが『へヴィネス』なんだ。息ができなくて脳に酸素が回らないんだ。
一回のライブで俺の脳細胞は何百万と死んでいっている。最近、掛け算の九九がパッと出てこない。どうしたらいい?誰がこの俺を『介護ロック』してくれるんだ?


『対人恐怖症ブルース』の時にものすごいピアノの不協和音が聞こえてきた。いったい全体何ごとたと振り向くと、ともみDが唐突にピアノを弾いている。

「ううっ、こいつキチ〇イだッ!なんてコトしやがんだよ!」

俺は絶句した。彼女は背筋をピンと伸しセレブクラシックを弾いているようなおすまし顔だ。しかしその音色は忘れるコトのできない不気味な旋律なのであった。

「アタシ今日から『トモミ・ヘミング』よ!」

終演後、彼女は平然とこう言い放った。これからもずっと弾くつもりなのか?信じられない。親の顔が見たい。


「のんこよ、たまにはお客さんに何かご挨拶しなよ。みんなが君のセレブトークを聞きたがっているんだぜ。」

のんこDにMCを振る。

「ええっ?何よ!」

露骨に『うるさいわね』という目で俺をニラむ。うーん良い目だ。良いニラミだ。まるで『女囚さそり』のようだ。その憎しみの瞳で客どもを睨みつけてやれ。こいつら皆マゾ野郎ばかりだ。全員がのんこのハイヒールに頬づりしたがっているんだよ。どうか判ってやれよ。

のんこDはマイクに近付くと静かにこう言った。

「ビールを…頂戴。」

美川憲一の名曲『お金をちょうだい』に匹敵する説得力だ。オヤジどもは我先にバーカウンターに殺到した。

「俺がおごるんだ!」、「いや、俺だ!」

オヤジどもが殺し合いを始めた。ヤツラの人生をメチャクチャにするのんこDの『黒革の手帳ロック』。凄まじいぜ。親の顔が見たい。


「それでは歌って踊って回して頂きましょう、レッツゴー舞ダイナミックのバトンショー、カモ〜ン!」

恒例の『ビバ!ホルモン』での舞Dによるバトンショー。俺は猛々しくアナウンスして舞Dのパフォーマンスを煽ろうとした。

しかし彼女はその場に立ちつくしたまま一向に動く気配がナイ。バトンを回す気などサラサラないようだ。

「どうした〜、なぜ回さない?なぜなんだぁ?さあバトン、レッツバトン、カモン舞ダイナミッ〜ク!」

これはトンデモナイことになったと俺は冷や汗をかきながら必死でわめいていた。舞Dがツカツカと歩み寄ると俺に耳打ちした。

「ねえ、メンドクサイのよ。今日はバトンやんなくてイイでしょ?」

俺は宿便が全部漏れるかと思った。ありえないだろう?このシチュエーションで絶対できない相談だろう?とっととバトンを回して客席に行きやがれ!

やっつけ仕事的にバトンをクネクネ回すと彼女はまっすぐ楽屋へ消えて行った。もちろんまだ演奏は続いているのである。

カーテンが半分開いていたので楽屋の中の舞Dの行動が逐一見えた。

「み、皆さんも見えますか?何のためらいもなく座っております、くつろいでおります!そして何やらだらしなく飲食しておる模様です!演奏の途中にすることでしょうか?ワタシには理解できません!許せません!地獄です、まさにこれは地獄なのです!」

俺は喉も裂けよとばかりに叫び続けた。ゲットバック舞ダイナミック!みんながお前を待っているんだ。さあ出てきておくれ!

まるで天の岩戸である。もはやこれはライブではない。これは『神話』なのだ。カモン、舞ダイナミック!

フト見ると彼女はメールチェックをしていた。楽屋から出て来る気配は全くなかった。


胸のムカつくような卑劣なライブが終わった。割れんばかりの拍手でアンコールまで頂いた。
なぜなんだ?このライブの何処が楽しいんだ?俺にはさっぱり判らん。俺がヤクザならこんなバンド、事務所に連れて行って一晩じゅう正座させるだろう。たっぷり冷や汗をかかせてやるんだ。この意見には賛成してくれるね?


そうではあるが、何はともあれご来場ありがとうございました!みんなが笑ってくれたら、それだけで俺達は幸せなんだ。サンキュー、ファッキューありがとう!

しばらくダイナミックのライブは無いけれど、おそらく夏の終わり頃にお会いできると思う。その時はまたひとつヨロシクお願いするぜ。


では次は俺のソロライブで会おう。来週の6月4日(水)に渋谷の『青い部屋』で演るゾ。どこまでも卑劣になれるぜ。ヨロシクね!
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