5月16日(金)
夜、下村さん、南谷朝子さんご夫婦宅に遊びに行く。
仕事が終わってダッシュでかけつける。メッチャ美味しい晩ご飯をご馳走になった。腹ペコだった俺は飢饉の時の百姓のようにムサボリ喰った。
「うおーっ、メッチャ美味しいですよう!」
恥も外聞もなく叫んだ。
カツオのお刺身や鮭の粕づけや玄米のごはん等、どれもこれも信じられないドリーム味だった。超ヘルシーな夕食を腹がハチ切れるまで狂い喰う。『トゥルース・オブ・ディナー』。マジで美味しかったぜ。キケンだったぜ。夫妻よ、本当にごちそうさまでした!
その後は延々トークに白熱した。そしてドあつかましくも泊めて頂くコトに。更に朝まで3人でしゃべり倒す。多岐に渡って俗悪な話をしていたらアッと言う間に時間が過ぎて行った。
普段あまり人と深く接する機会がナイので今宵は本当に楽しかったなぁ。お二人よ、心の底からお礼を言わせくれるかい?ありがとう!
明けて17日。朝10時頃から俺と朝子さんは練習開始。なんて勤勉なんだ。なんて情熱熱風なんだ。ものすごいセレナーデだ。6月の鎌倉ライブ楽しみだな。
朝ご飯をよばれて、下村さんのいれたグルメコーヒーを飲みまた雑談。
朝子さんが小学生の頃の日記を見て爆笑。
大切に育てていたおたまじゃくしの水槽をお母様が誤ってひっくり返してしまった。ショックを受けた心優しき朝子少女は怒りと悲しみを日記の中にこう綴った。
『ママはきちがいブス野郎です。』
ものすごいボキャブラリーだ。ひっくり返って大笑いした。
下村さん、朝子さん宅をおいとまして、散歩がてら明大前まで歩いていく。目に付く限りすべての古本屋をのぞいた。
「おーい、きったねえ古本屋ぁ、キャンディーズに関する本はありますかぁ〜?」
一件一件突撃訪問。しかしどの店でも塩をまかれて追い払われた。なんなんだよ?俺は客なんだ。ブタ以下の扱いをするんじゃねえよ。
そしてあるショップでドデカイ大物を発見した。
「ううっ、夢にまで見た『写楽』1980年7月号だッ!」
伊藤蘭がソロになってからの初出演映画『ヒポクラテスたち』制作時のランちゃんを激写した特集号である。しかもポスター付きだぜ(『激写』って言葉も古いか?)。
ついに見つけたのだ。もし金がなかったら強盗殺人を犯してでも手に入れなきゃナラナイ一品だと思わないか?人生は常に犯罪と紙一重の所を歩く。
俺は屈託のカタマリのような人間だが、キャンディーズに関するモノを手にした時だけは素直に喜ぶ。他に比べようがナイほど嬉しいから。

