2月11日(月)
大阪から戻ってきてからまた不眠症がヒドクなってきた。毎日1時間くらいしか眠れない。日中、ずっと体がダルくてたまらない。さすがに今夜はグースカ眠れるだろうと思っていたが、今のところ全く眠れる気配はナイ。仕方なくウイスキーを飲み始めた。
ハートにポッと灯がともる。へヴィーにロックしたい衝動に襲われる。
ルーリードの『サリー・キャント・ダンス』を聞く(写真)。
俺はこのアルバムのジャケットが好きだ。考えうる限り最悪のセンスのジャケットだと思う。裏ジャケはもっとヒドイ。
自分達のアルバムジャケットもこんな風にしたいと思う。しかし100%却下されるだろう。ダイナミックでは俺の意見が通ったためしがナイ。でもそれに関して不満に思ったコトは1度もない。不思議だが本当だ。
夜、西国分寺の駅に着き、携帯を見たらイデホフから着信があったので折り返し電話する。
「ハーイ、どなた?」
甲高い女の声が聞こえる。ええっ、いったい誰だよ?
「あ、あのワタクシ角森と申しますが、こちらはイデイさんの携帯電話でよろしいのでしょうか?」
俺はびっくりしてシドロモドロになる。
「アホか、おっさん!ワタシや、ワタシやがな!」
ともみダイナミックだった。
「ううっ、テメエいったい何やってんだ!イデホフを出せ、コノヤロウ!」
俺はうなり声を上げる。
「わかったがな、代わったるがな!」
新婚ホヤホヤの新妻の言動ではナイ。これじゃあただのヤクザだ。
「ジジイ!どこにいるんだよ!今すぐ来い!」
のんこダイナミックだった。
「ううっ、テメエら完全に泥酔しきっていているな!」
危険なテロリストがイデイ宅をメチャクチャに破壊している映像が目に浮かぶ。俺は恐怖のあまり寒空の下、小便をジャージャー漏らした。
「ツ、ツリー、助けてくれッ!」
イデホフだった。
「夕方5時くらいから来ててずっとこの調子やねん!なんとかしてくれ!」
ワラをもすがる哀れな叫び声だった。
「ツリーもおいでよー!でも来た頃にはアタシ達きっと帰ってるけどねー!」
のんこダイナミックだ。
死んでも行かないと俺は答える。
「イデホフにピアニカもらってん。聞いてえー!」
ともみダイナミックが吐き気がするほど薄気味悪いフレーズをピアニカで吹きまくっている。
「ツリー、何もかもムチャクチャや!俺はもうどうしたらエエのか判らん!」
イデホフの悲惨な悲鳴が聞こえる。
「取りあえず15日見に行くわ。ほなまたな…。」
イデホフは悲しげに電話を切った。
俺は自転車に乗って我が家に向かった。なぜか死んでいた細胞がムクムク生き返ってくるような気がした。
「もし舞ダイナミックとりかちゃんも来ていたら今ごろイデイ家は南大門だったろうな!」
俺は口笛を吹きながら、まだ少し雪が残るぬかるんだ道を自転車で走った。
嬉しい時、人は自転車に乗ると自然と口笛を吹くもんなんだよ。


CD購入したいので、宜しくお願いします!