12月27日(木)
今日は新春のバーゲン用の商品がドバッと納品されてくる日なので早朝出勤した。
それにしても、もう新年のバーゲンの季節なんだね。ついこないだ福袋でヒーヒー言ってたと思ったらもう年の瀬だ。一年なんてホントにアッと言う間だな。驚くばかりの早さだよ。
夜、仕事終わりに郵便局へ行く。ぺ・ヨンジュンの写真集を買ったので大阪の母に送ったのだ。
さすがに年末、郵便局の窓口は長蛇の列である。かなりの時間並んだな。
途中、母に電話。
「ハロー、ママ。『ぺ』さんの本を送るよ。ところでさ、ウチの住所忘れちゃった。教えてよ!」
俺はマジで実家の住所を忘れたのだ。
「このドアルツハイマーが!親より先にボケさらすつもりかッ!」
イアン・ギランのような母の絶叫が耳元で炸裂する。
「悪かったよママ。でもこれで年内に届くはずだぜ!ウレシイのかい?」
「ウヒヒヒ、正月にゆっくり見させてもらうわ!」
「ムヒヒヒ、『駅伝』を見ながらだろ?」
母と子のなごやかな会話に心が暖まる。
俺は話ながら片方の手でベルトをカチャカチャとはずすとズボンとパンツをズリ落とし、その場にいきなりクソをした。
「うぎゃあ!アンタ、何をしたんだよ!なんでウ〇コしちまったんだよ!信じられない!こんなことが本当に!一体全体こんなコトが…。」
後ろに並んでいたオヤジが錯乱してわめいている。
「静かにしろ!今、母と電話中だ。俺の手が離せないのは判るよな?ほら、コイツを頼む。」
俺はオヤジにポイとポケットティシュを投げ渡した。
「悪いが俺のケツを拭いてくれ。あいにく手がふさがっているんだ。こんな状態でどうやって尻を拭けと言うんだ?考えてみてくれ、誰が拭けるのかを!」
泣き崩れて頭を抱えているオヤジの鼻先に俺は俺のヒップを近付ける。
「ハンパな拭き方は決して認めんぞ!」
俺は一喝する。オヤジは断末魔のような叫び声を張り上げた。
「次の方どうぞ〜。」
窓口の局員が俺に声をかける。なんだよもう俺の番なのかよ。
「キミ悪いがこの本を大阪に届けてくれ。普通便の金額で今日じゅうに届けてくれるんだろう?」
俺はにこやかに窓口嬢とのおしゃべりを楽しむ。下半身はスッポンポンでムキ出しのまま。
「お客さん、こんな所で失礼ですがよくライブを見させてもらってます!」
薮から棒にすごいコメントが飛び出てきた。
「なに、君それは本当かね?俺のギグを見てくれているのかね?」
俺は少し驚いて尻込みした。尻はムキ出しのままではあるが。
「はい。私、松崎ナオちゃんのファンでして、角森さんのライブもよく拝見してたんです!」
そうか、ナオちゃんとは何度か一緒にライブしたコトあるもんな。その時に見てくれてたんだ!
予期せぬ場所でキッズから声援を頂けるなんてへヴィーロッカー冥利に尽きるよ。俺は俄然嬉しくなってきた。
「ありがとう、君!ウレシイよ。またスタジアムで会おう!」
俺は笑顔で郵便局を後にした。ちょっとルンルンとした気分で。
しかしながら背後ではオヤジの悲痛な叫び声がいつまでも鳴り響いていた。

