2014年09月10日

妹の誕生日

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9月3日(水)


今日は妹の誕生日でした。

ワタシが上京してしまってから、家族の誕生日を一緒にお祝いできる機会はなかった。悲しいほど下劣な放蕩息子だった。そういった意味で今夜はホントに感無量だった。神田川料理道場だった。

今では甥っ子達もいるし、ワイワイガヤガヤにぎやかなバースデーナイトだ。

過ぎてゆく「今」という一瞬がこんなにも大切で、また「過ぎてゆく」一瞬がこんなにもやるせなく残酷なものだとはと、またしても胸がいっぱいになった。

子供たちはどうしたコトかハッピーバースデーコールの代わりに歓喜の笑顔で自分達の母親の実年齢を叫び始めた。

「や、やめろ!お前たち!これ以上その数字を口にするのをヤメロ!さもないとお前たちには「虐待死」の運命が待ち受けているんだゾ!」

俺は恐怖に駆られて子供たちに警告を与え続けた。

や、やめてくれ、おっちゃんもキミ達のママも、普段はいかにも大人然としてるが、精神年齢はひょっとしたらキミ達以下かも知れナイんだ!その自称ヤングな矜恃をあざ笑うかのような、オッサンとオバハンの実年齢!コレだけは絶対に受け入れられナイんだ!死んでも容認デキナイんだ!だからホントの年齢を連呼するのはヤメテクレ!

兄、妹は頭を抱えてのたうち回りながら子供たちの祝辞、すなわち実年齢コールを浴び続けた。

そうではあるが、あまりにも輝ける幸福なナイトだった。
妹生誕の夜。過ぎ去ってゆく今この一瞬が我々ファミリーにとって幸福のピークであるかのような…。

いいかチミたち、この光景をよーく見ておくんだよ。そして忘れないでいるんだよ。

大人になると理由もなく悲しいコトがいっぱいあるから、しょっちゅう自分を見失うほど悲しいコトの方が多いから。

そうなった時にチミたちを助けてくれるのは、楽しかった思い出だけだなんダヨ。だから決して今夜のこの光景を忘れてはイケナイよ。ね、どうか忘れないでいてね…。
うーん、でもまだ小さすぎてテメエらにはオッサンの言ってる意味はワカラナイかなぁ…。

「ギャーッ!ケーキのイチゴは全部オレのモンだー!」

イチゴ利権を巡ってバカ兄弟どもの血みどろのケンカが始まった。

「ううっ!やめんか!しつけゼロの原始人どもが!仲良く分け合って食べんかッ!」

大人たちも否応なくこのダーティーな戦争に参戦してゆく。お、お前たち、人生にはイチゴなんかよりも、もっともっと大切なモノがたくさんあるんだゾ!一生懸命それを探してだな、見つけ出してニッコリ微笑むのが人生なんだゾ!そのために俺たちの命はあるんだゾ!なんでそれがワカラネーんだ!

大人たちの血の咆哮を完全無視してガキどもの仁義なき戦いはいつ果てるともなく続いた。

ワタシは虎のような吠えながら、なぁオッサン、キサマ、今夜のこの光景を絶対に忘れんなよ。このやかましい夜の思い出が、いつかキサマをホンモノの絶望から救ってくれるかも知れナインダカラナ、としつこく自分に言い聞かせていた。

みなさん、本当にありがとうネ。
posted by ツリー at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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