2014年08月23日

復活!そして再生!ダイナミックオーシャンズのド糞臭ライブ阿鼻叫喚終了!

写真.JPG




8月18日(月)


真夏の夜の熱波が、墓の中に眠っていた5人の悪魔をよみがえらせてしまった。

5人のゾンビ達はウジだらけの身体で墓から這い出した。そしてヨロヨロとレッドクロスへ向かって歩き始めた。
その中の一人は新宿ではなく福岡へ行ってしまった。ゾンビにもゾンビなりの事情があるんだ。ましてや小さな子供を抱えたゾンビは大変なんだ。判ってくれなきゃキサマ達の腹わたを引きずり出すぜ。いいだろ、そうしても?

おぞましいゾンビ軍団はド派手なムームーに着替えてレッドクロスのステージに立ちはだかった。その瞬間、フロアじゅうに凄まじい糞臭が充満した。

「え、このニオイ?確かに覚えてる!ひょっとしてダイナミックオーシャンズ?」

俺達のトレードマークならぬトレード悪臭を覚えてくれてたなんて嬉しいよ。ダニ以下のフナムシ野郎しか俺達のコトを覚えちゃいないハズなんだがな。

「破れコンドーム野郎ども、割り増し料金を払え!ダイナミックオーシャンズでーす!」

俺は怒号を発し、約2年ぶりのダイナミックオーシャンズのギグを始めようと臨戦体制に入った。

ガールズどもを引き連れて、今夜もイカツイロックで客どもを圧倒するんだ。オーディエンスのケツの穴に指を突っ込んで身体を真っ二つに引き裂いてやる。フロアじゅうに死体の山を築いてやろうじゃないか。それがダイナミックオーシャンズの宿命さ。ダイナミックオーシャンズの宿便さ。

「オイ、キミ達マジでイイ加減にしてくれたまえ!本番始まってんのに何でウロウロしてんだよ!早く準備してよ!」

俺はいきなりガールズどもを怒鳴り上げた。

女どもが、舞台の上でとにかくダラダラして準備を始めようとしない。エリザベスはずっと自分のケータイの画面を見つめたまま動かない。

「ちょっとツリー、何で出てく時あんな暗い音楽かけたのよ!ヤル気なくなったわよ!」

舞ダイナミックが俺に激怒している。

ええっ?今、SEのダメ出しをすんの?これから1曲目始めるという時に?そのクレーム、今対応しなきゃイケナイわけ?

「ま、舞ちゃんオープニングのSEは雄大なオペラで最初は暗いけど途中から凄い盛り上がりになる曲だったんだよ!」

俺は舞ダイナミックを必死でなだめようとした。

「嘘ばっかし!全然盛り上がらなかったじゃん!ずっと暗いままだったじゃん!」

舞Dが俺の顔に唾を吐きかけて猛抗議している。

「ふざけんなよ!テメエらが俺の制止を振り切って勝手にドヤドヤ舞台に出て行ったんじゃねーか!」

俺は血の涙を流してわめき散らした。

「ツリー、ともちん人形の顔が小ちゃすぎるわよ。取り替えた方がイイんじゃない?これじゃまるで小人みたいよ、ヤバくない?」

エリザベスよ、そもそも人前で「こびと」とか言ってる時点でテメエの方がヤバイんだよ。

「ともちん人形」とは、夏休みで福岡に帰省中のともみダイナミックの等身大人形のコトだ。

久々のライブだし、ともみDも一緒に舞台に立つんだ、なぜならダイナミックオーシャンズはこの5人でひとつのカタマリなんだからと、スタッフのYOSとまきねこ夫妻が夜なべして作ってくれた人形なんだ。まさに友情の証と言ってもいいシロモノなんだ。

「違いますよ、つのもりさん。ともみさんが毎日オレに作れ作れって恫喝メールを送りつけて来たんですよ!だから作らざるを得なかったん
だ!俺は生命の危険を感じたんだ!」

YOSが泣いて事実を訴えかけてきた。明らかに真のジャスティスを俺に仰ぎたがっていた。

「YOS、やかましい!テメエの脳みそを養豚場へ持って行きブタのエサの中に混ぜてこい!俺が美談に持って行こうとしてんのに「恫喝された」とか言ってんじゃねーぜ!」

メンバーもスタッフもバカばっかりだ。どうしてこんなヤツらがのうのうとシャバで暮らしていられるんだ?ダイナミックガールズよりも更に世の中の方が狂っているのだろうか?

「ちょっとリカちゃん!写真とか今取らなきゃダメなわけ?ホント真面目にやろうよ!もう10分経ったのに、まだ1曲も演奏してないバンドって異常だと思わないの!?」

エリザベスダイナミックが思い切り客にケツを向けて「ともちん人形」の写真を撮りまくっている。ねぇダイナミックオーシャンズの皆さん、ワタシ達は今からライブをやるんですよねえ?判ってますか?とにかくイイ加減にしやがれ!

「ツリー、全然チューニング合ってないわ。早く合わせてよ!」

のんこダイナミックが腐った大根を扱うように、俺にウクレレを差し出しだ。

「の、のんこ!なんでまだ1曲も演奏してナイのにチューニングが狂うんだ!2年前から合わせてなかった証左だろう!」

なんなんだよ?全然ライブが始められない!
こんなバンドを俺は11年もやってきたのか?あり得ない悪夢だ。でも気を取り直して一曲目行くゾ!では聴いてください「恋は夢うつつ」!

「ちょっと急に新曲をやんないでよ!」

舞ダイナミックが錯乱して叫び声を張り上げ演奏を止めてしまった。
ええっ?なんなの、新曲ってナニよ?さすがに俺もテンパった。新曲なんか今日はねーし!
険悪な内紛の予感に会場がザワザワとざわめき出した。

「ふざけんなよ、ドキチ◯イどもが!11年間ずっとライブの一曲目はこの曲だっただろが!なんなんだよ、新曲って!なんでキレイさっぱり全部忘れてるんだよ!」

俺はホントに狂う一歩手前までいっていた。
暴れ狂う猛牛軍団、ダイナミックオーシャンズ。まったく衰え知らずの精神の病。
歳取ると人間が丸くなるって言うが、ダイナミックに限っては何かの冗談だろ?
彼女達は死ぬまでその攻撃性を失わない。モノホンのアナーキスト集団なのだ。そしてそれこそがダイナミックオーシャンズなのだ!

「ねぇこんなライブいつまでやるの?」、「レッドクロスってなんか食べるものあるの?」
その他、大量にあれやこれや本番中に俺の耳元へ質問してくるダイナミックガールズ達。俺は自殺寸前まで追い込まれていた。

こんな状況でライブ演ってるの、世界で絶対に俺ひとりだけだと思う。でもそんなコト誰にも誇れない。世界じゅうが俺を小バカにしている。


嵐のようなライブが終わろうとしている。涙の卒業ライブがクライマックスを向かえようとしているのだ。

「なに言ってんのよ、アタシ達卒業なんてしないわよ。勝手なコト言わないでよ!」

ええっ、なんで?誰か卒業してよ!結構「卒業」ってワードを匂わせて宣伝してたんだ。このままだと俺がウソつきになっちまうじゃねーか!

「だったらアンタが辞めればイイんじゃないよッ!」

ガールズ達からの解雇通告が連呼される。まさに四面楚歌。行くも地獄、戻るも地獄。最悪のラビリンスに俺は迷い込んだ。

「皆さん、そういうワケなんで我々ダイナミックオーシャンズは今日を限りに11年間の活動に終止符を打つコトにいたしました!」

俺の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。皆様からの優しい声援があったからこそ今まで活動してこれたのデス!

惜別の想いが俺の胸をかきむしる。まるでインキンだらけのキンタマを掻きむしるようにね。

「そして明日からは新たに「ダイナミックオーシャンズΣ(シグマ)」として生まれ変わります!!」

単純にももクロのあかりんが脱退した時に「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」に変更したから、俺もそれをマネしようかなっと思い、咄嗟に叫んでしまった。

「バカか?何言ってんだこのオヤジは?なにがシグマだ、ふざけんな馬鹿野郎!」

客席から怒号が飛び交う。ろくに演奏もせず、舞台の上をただウロウロしてただけだった。さすがにオーディエンスもマジでブチ切れていたようだ。

「ちょっと勝手に決めないでよー!なんなのよ「シグマ」って。ダサすぎんのよ!なに考えてんのよ!」

ステージ上でメンバーからもブーイングを浴び続ける俺。
みんなよく見ろ、これが「孤立無援」だ。これが「ヘルプレス」だ!

俺はひたすらポロポロ涙を流し続けた。この11年間の思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
ああ、こんなコトあんなコト、色々あったよなぁ。いつも一緒にいて青春を共に駆け抜けたんだよなぁ。

俺は自分の姿をももクロの百田夏菜子に重ね合わせていた。
かなこはいつも涙を堪え、歯を食いしばって最後は笑顔で客席にこう話しかける。

「私たち今あえるアイドル!週末ヒロイン、ももいろクローバーZ!!」

この気高い姿を今まさにこの俺が継承するんだ。
ダイナミックオーシャンズからダイナミックオーシャンズΣに変わる歴史的な瞬間をアリーナのみんなと共有する時がついにやって来たんだ!

「ワタシたちぃ〜今あえるソープ嬢と受付係!週末性病検査、ダイナミックオーシャンズゥ〜シーグマァー!!」

俺はゴボゴボ血を吐きながら絶叫した。この日を境にまた新たなダイナミック伝説の第二章がはじまるのだ!

「ブッ殺すぞ!変態のキモヲタ!」
「絶対生きて帰さねぇからな!ナイフではらわたを引きずり出してやるぜ!」

俺たちのあまりにひとりよがりな蛮行に激高した観客どもが、マジに殺害目的でステージに殺到してきた。

「や、やめてくれ!殺すなら女を先に殺してくれ!俺に触れるな!」

俺はダイナミックガールズを守ろうと必死で叫び続けた。そしてダイナミック達は卑劣な暴漢達から命からがら逃げ出した。

あまりに危険な綱渡り。命のやり取りをするハードコアなステージがダイナミックオーシャンズの真骨頂ではあるんだけど、今日はホントにヤバかったよ。

というわけで、次のダイナミックオーシャンズΣのライブはいつになるのかワカラナイが、次回は想像もつかないアッと言わせるステージでキサマ達の度肝を抜かせてやるぜ。凶悪なライブを見たがるデスマニアって結構多いんだよな!

ではアデュー。また逢う日までその時まで、ダイナミックアデューだ。ホントに楽しかった!みんなマジで激グラッチェだぜ!
posted by ツリー at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/404227041

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。