2014年08月30日

楳図かずお連盟結成!幸せな気分になりました☆

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8月25日(月)

タワレコに今月号のトラッシュアップを買いに行く。
今回はゆるめるモ!特集で、なおかつタワレコ新宿店のみ生写真の特典付きなのだ。

「闇金10社から計500万借りてきました。返せる見込みも、返すつもりもありません。ワタシは半年後には腐乱死体で東京湾に浮かんでるコトでしょう。でもかまいません。命よりも今日生写真が欲しいのです。さあ、この金でトラッシュアップの総在庫をすべて譲って頂けますね?」

ゆるめるモ!の生写真はすべて俺のものだ。この熱く清らかな想いが大借金という英断につながった。俺はレジに札束を積み上げて写真を全部出すよう要求した。

「お客様ありがとうございます。ではお釣りが499万8千500円となります!」

ううっ!俺はやはり意気地なしだ!現ナマを山積みしておきながら結局は一冊しか買えなかった。
なんてぇ器量なんだよ?なんてぇしみったれた野郎なんだよ?オカマのようなライフスタイルを選ぶつもりか?なんでパーッと買い占めねーんだよ?

「やったー!あのちゃんの生写真が当たったーー︎︎」

汚辱の後悔もあのちゃんの顔を見た瞬間フッ飛んだ。
メンバーのひとり「あのちゃん」の生写真が当たったのだ。狂喜した俺はゴロゴロ床を転げ回った。そのまま歌舞伎町まで転がり続け、あのちゃんの生写真を利息として取られながら借金を完済してきた。

「ううっ!なんでだよ?あのちゃんの写真が!いったい全体なんでなんだよ!」

俺はタワレコのレジへ戻りオイオイ泣いた。

すると事もあろうかレジの女の子は世界一不幸な俺を指差してゲラゲラ笑い出したのだ。

「な、なんだ!?よせ、女!なぜ俺を嘲笑う?なんて性根なんだ!俺は不幸なんだぞ!」

俺は錯乱した。イジワルな女がこの世に一人でも存在するのなら、俺は生きるコトをあきらめねばナラナイ。

「お客さん!お客さんは楳図かずおがお好きなんですか?」

レジガールはニコニコしながら俺に突拍子もない質問を浴びせてきた。

「ええっ?ナニ言ってんのオマエ!楳図かずお?確かに死ぬほど好きだけどなんでわかったの?今日は紅白ボーダーを着てないのになんでわかったのヨ!」

キサマは超能力者かよ?俺のハートの奥底を見抜くつもりなのかい?

ユリゲラー子に向かって俺は吠えた。確かに俺は40年来の楳図かずおフリークだ。しかしなぜ初対面のゲラー子がそれを見抜いたんだ?

「お客さんの財布のヒモに付けてるフィギュアですよ!それ楳図さんでしょー!」

あ、これ?これを目ざとく見つけたのか?(写真)てことはチミもキングカズのファンなの?

「そうなんですよ〜!もう楳図さん、大好きなんですよ〜!」

俺は財布に楳図かずお人形を付けている。それを見てレジガールは爆笑していたのだ。

レジガールはかずお人形を手にとりながら嬉しそうに笑っていた。つられて俺も嬉しくなった。

「レジ子よ、テメエいい奴だな!なんだかイイ気分だぜ!だからこれでもくらえ!」

俺はレジ子の顔面、鼻先数センチのところに「グワシ」を突きつけてやった。

「俺のグワシをナメんなよ。指先はピンと伸びきり、ちっともガクガクしない完璧なグワシだぜ!」

俺は自慢の「グワシ」をレジ子にカマしてやった。レジ子よ、先達から学べ。俺のグワシの伝統と由緒から多くのものを吸収せよ。

レジ子は冷たい蒼い炎のような目でニヤリと笑った。そして彼女は俺の顔面にもの凄いスピードで超完璧なグワシを返してきた。

「ア、アマめ!キサマなかなかやるな!ただのマンガヲタではないな?」

彼女もまた指先がピンピンに伸びきった美しいグワシを体得していた。かなりレベルが高いヤツだと見た。

「ねえ、お客さん「グワシ」にはあとふたつ、封印されたまぼろしのグワシがあるのをご存知ですか?」

ええっ!ナニ言ってんのこの子?グワシはグワシでしょ?ナニ、封印されたまぼろしのグワシって?

「ひとつはフツーのカンタンなヤツなんですけど、中指が立っちゃってるから倫理的にマズイんじゃないかって周りの人から言われてヤメちゃったんですって!楳図センセは中指立てるのにどんか意味があるとか、全然ご存知なかったらしくて」

すげー、そうなの?全然知らなかった。チミ、色々と詳しいんだね。

「あともうひとつはホントにレアでまぼろしのグワシなんですが…」

そう言って俺の目の前で、実際にそのグワシの指使いをやってみてくれた。

「ウゲゲゲッ!な、なにそれ!チミ、指の関節全部ハズレてんじゃないの!すごい、なんだその入り組んだ指の絡まり方は!」

レジ子ちゃんが言う最後のまぼろしのグワシは、もはや何て表現してイイのか判らない、まるでエッシャーのだまし絵のような複雑に入り組んだグワシだった。

「ホントにそんなグワシがあったの?すごいな!チミのその指の造形をぜひ写メに残したいんだけど、それは不可能なんだ!なぜならコレを見てくれ!」

俺は背後の延々とレジに並ぶ行列を指差してうめいた。

「キミとずっと話し込んでしまったせいで、こんな戦後ヤミ市のような行列になってしまった!申し訳ナイ!しかし、今夜はかなりワイルドな時間を過ごさせてもらったぜ。グラッチェ、レジ子よ、また話の続きをしよう!」

俺はそう言い残すと彼女の顔面に向けもう一度グワシをかました。
彼女も去りゆく俺に手を振るかわりにビシッとグワシをやり続けていた。

ホントに変わった子だった。かなり「ノッタ」夜だった。
posted by ツリー at 16:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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