
10月24日(水)
昨夜の打ち上げは物凄い男気にあふれたイブシ銀な打ち上げだった。
『FAB』の真ん中にテーブルを置き、その上には焼酎が4〜5本と氷がデーンと置かれてあるだけ。それ以外には何もナイ。
ひとつの様式美を追求し尽くしたらこうなるのだろうか。とにかくこれはナンナンダ?メッチャカッコいいぜ!
「ここはドヤ街か?」
思わず俺は唸りあげた。こんなスタイリッシュな打ち上げは初めてだ。俺は嬉しくなった。やがて無茶者のように焼酎をあおり始めた。イイ気分で酔っ払った。
昨日のイベントで色んなフードを皆に振る舞ってくれた野口さんがカレーやチキンを食べさせてくれた。野口さん、お礼言えなかったけどホント美味しかったです!ありがとうございました!
未明まで飲み、熊ちゃんとあやちゃんと帰る。熊ちゃんの車で送ってもらった。熊ちゃん、遅い時間にスミマセン。ありがとう!
部屋に戻り、風呂にも入らずバタンキュー。『バタンキュー』って今や死語なんだろうか?
まばたきしたと思ったらすぐに目覚ましが鳴る。ガバッと跳ね起きて仕事に行く。
男らしく飲んだので二日酔いにはナラナイ。快活に労働する。
夜タワレコに行く。細野晴臣の70年代エキゾチック時代のライブを試聴する。あの頃の細野さんのライブの写真を見るとイメージがムチャクチャカッコいいのだよね。
マイブームとあこがれの渦の中に飛び込み、溺れるような異様なエネルギーを放出する。そんな人間が俺は大好きだ。
『あこがれ』に勝る芸のコヤシはナイ。俺は断言するね。
チャットモンチーの新譜のコーナーがあり大々的に売り出されていた。
「すごいな、でもさすがにアルバム買うまではイカナイな。」
言っちゃ悪いが俺は芸歴20年の大ベテランなんだ。新人アーティストのCD買ったりとかはやっぱりナイよな。判るだろ?
『ポスタープレゼント中!数に限りがあります。』
そんなポップが目に飛び込んできた。
「お前バカか?芸歴20年、彼女いない歴10年をナメてんのか?この俺の年輪の深みを甘く見るなよ。そんなものに踊らされる俺じゃナイぜ!」
俺はリアルな芸術家だ。いつだって商業主義なんか全否定さ。
10秒後俺は満面笑顔でチャットモンチーのCDを持ってレジに並んでいた。
何がなんでも手に入れなきゃナラナイCDがあるとすれば間違いなくこの1枚だ。
「ポスターって君、やはりセミヌードなのかね?」
俺はレジの女の子にたずねる。販売促進ならヌードがバイオレンス描写だ。俺にはそれしか思い浮かばない。
レジ女はいきなりスタンガンを俺の喉元に押しつけると、非常ベルを押して絶叫した。
「けがらわしいケダモノ!アンタは間違いなく性犯罪者よッ!」
一体全体何のマネだ?俺はポスターをわしづかむと半死半生でその場を逃げ出した。近頃はCD1枚買うのも命懸けだ。あの女はタリバンだ。たいがいにしろよと俺は言いたい。
そんな苦労をして手に入れたチャットモンチーの2ndアルバムだ。大事に大事に聞いていきたいね。
『オッサン、アホか。あれのどこがエエねん!』
ともみダイナミックにいつも怒られるが、ワタシはやっぱり大ファンです!